こんにちは。京都市を中心に活動しているイラストレーター・デザイナーの赤松佐助です。
イラスト制作やグラフィックデザインを承っており、幅広いニーズやご依頼内容に対応しております。
今回は、作品解説第2弾です。
2022年10月〜2023年4月に制作した、あべのキューズモールの3階フードコートに展示させていただいている作品について少しお話ししようと思います。
プロジェクトのはじまり
作品タイトルは「Together」。
2×5mのキャンバス画です。
フードコートの一角の席がお客さんが集まりにくいので、この席で食事をしたくなるように大きな絵を展示して楽しい空間を作ろうという思いではじまったこのプロジェクト。
阿倍野での個展開催時にお声がけいただき、休日の営業時間前や午前中を利用してライブペイント方式で描くこととなりました。
まだ会社員の時だったのでまとまった時間が取れず、当初は3か月間の予定でしたがキャンバスの設営から完成まで約半年の長期制作となりました。
テーマについて
描いたのは、人も動物も天使も悪魔も…みんなが集まって一緒に食事を楽しむ様子です。
老若男女問わずたくさんの方が訪れるキューズモールをファンタジーな世界観で表現してみました。
最初はカラーで制作する予定でしたが、経費面や作業量的にも厳しいなと判断したのでモノクロでの制作となりました。
結果、ただ楽しそうで賑やかだけじゃないどこか儚げで繊細な雰囲気も表現でき、見てくださる方にとってはこの子は何色だろう?と想像する余地もできたのでとても良かったんじゃないかと思っています。
普段の仕事ではカラー絵を描くことが多いですが、モノクロの世界で白と黒のバランスをとりながら描くのも楽しかったです。
絵の隣には以下の言葉を書いた看板を展示して、書かれているキャラクターを探す視覚探索絵本のような楽しみ方ができる工夫も施しています。
もしお立ち寄りの際は、ぜひキャラクターたちを探してみてください。
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大人も、子どもも、動物も、月と太陽も、双子の天使も、内気な悪魔も、会社員の透明人間も、仕事帰りのサーカス団員たちも、見習い魔女も、旅の途中の勇者も、恐竜の親子も、街をかぶった巨人も、コック帽の小人たちも、22匹の兄弟猫たちも、音楽家のキリギリスも、電球頭の青年も、漁師のおじいさんとその孫も、赤鬼の親分と子分の小鬼たちも、三つ編み少女とそのイマジナリーフレンドも、つぎはぎの人形たちも、毛糸姿の羊も、花柄の森の住民たちも、
コーヒーを飲む僕と、僕を見つめる君も
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最後に
改めて、キューズモールのスタッフの皆様、長い間撮影をしてくれたカメラマンさん、制作途中で絵を見にきてくださった皆様、たくさんの方々に支えられて完成させることができた作品だと感じました。
本当に感謝の言葉しかありません。
今回はこれでおしまいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。