こんにちは。京都市を中心に活動しているイラストレーター・デザイナーの赤松佐助です。
イラスト制作やグラフィックデザインを承っており、幅広いニーズやご依頼内容に対応しております。

今回は、8/16(土)〜8/18(月)にまるひろ百貨店「二十四節気の万華鏡展&夏を楽しむワークショップ」で展示した作品と、8/20(水)〜8/24(日)まで神奈川県川崎市で開催された「現代芸術 躍動する風展」に出展した作品についてのお話しです。

 

無題

1つ目は、まるひろ百貨店「二十四節気の万華鏡展&夏を楽しむワークショップ」で展示した作品『無題』。
私は、「海の生き物を描くスケッチ講座」で参加していたので、それに倣って海をモチーフに作品を描きました。

少年が描いた一枚の絵から魚たちが溢れ出してゆくという構図です。
この絵を描くにあたって参考にしたのが、サカナクションの『ネプトゥーヌス』という曲です。
仕事の時はいつも色々な音楽をかけて作業をしているのですが、この曲はとても好きでよく聞いていました。
違う世界へ深く誘導してくれるような、現実逃避させてくれるような曲だなと聞いていて思い、その聞いている時の感情の思いのままに描きました。
個人の想いを表現する絵を描くときは、描いているときにその絵の世界に深く深く沈むことができればできるほど良いと考えています。
その時には大体細かい設定を設けるのですが、今回は深いことは考えずに非現実的な1つの世界観を描くことだけに集中した作品です。

 

???

2つ目は、「現代芸術 躍動する風展」に出展した作品『???』。
展覧会の“今の時代に対して、あなたが想うコトや視えるモノ”というコンセプトから、何を視ているのかわからない自分、何が本物で正しいのかわからない世の中をイメージして描きました。

絵の中の人物は、青空が広がるとある場所に立っています。
しかし、不自然な位置に存在する標識が気になりカメラで撮影しようとしてみると、青空が隠れるほどに張り巡らされた電線、ビル群に囲まれている自分が写りました。
自分が今いる場所が本来は違う場所なのか、もしくは標識の中の世界がおかしいのか、はたまたカメラがおかしいのか、、

SNSを見ていると、良くも悪くも色々な情報に溢れていて目を逸らしたくなります。
AIの発達によって、本物と模倣の境目が曖昧になってきたような気がします。
ずっと仕事(デザイン)をしていると、それに必要以上に執着するようになり、本来何を目指していたのかわからなくなります。
自分の精神状態がおかしいのか、それとも世の中もおかしくなっているのかすらもわからない。色々全てわからないことだらけ。
そんな最近の心のモヤモヤを今回の絵で表現してみました。(ちょっとモヤモヤしているだけで私は元気です!)

 

最後に

今回はこれでおしまいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。