
こんにちは。京都市を中心に活動しているデザイナー・イラストレーターの赤松佐助です。
イラスト制作やグラフィックデザインを承っており、幅広いニーズやご依頼内容に対応しております。
とても久しぶりの投稿となりましたが、今回はちょっとした裏話のような雑談です。
アイコンについての話
デザインのお仕事を始めてからInstagramを立ち上げ、アイコンはずっと猫にしています。
私の誕生日が猫の日ということと、猫のように落ち着いて時には俊敏かつ柔軟に動いていきたいという思いを込めての猫です。猫か犬かでいったら迷いなく犬派なのですが、デザインは好きで物事を決めるものではないということを自分自身に言い聞かせる役割もはたしてくれています。猫も好きなんですけどね。
アイコンは「ちょっと洒落っ気のある洋服を着た猫」という最初に決めたキャラクター性は保ちつつ、2年に1度くらいの頻度でその時の心情に合わせて少しニュアンスを変更していっています。
洋服を着せているのは、デザインのお仕事には色々と綺麗にあしらったり着飾ったりする作業があるので(デザインの本質はそこではないですが)、猫ちゃんもお洒落に着飾っちゃっています。
カラーはずっと変わらず、好きなブルーとモノトーン。ここには自分の好きを表現しています。
最初のアイコンは顔のみのハチワレ猫。今見るとかわいこぶってる感じがなんか嫌ですね、、。
次のアイコンは、ペンの手描きのタッチを残したハチワレ猫。この頃は絵を描くお仕事を増やしたかったのでこのような作風にしていました。


新しいアイコン
そして今回は、もうすぐで個人事業主として開業してから2年が経つので、また今の心情を表現した猫に変えてみました。
ハチワレではなく真っ黒になっちゃいました。しかも本当に猫なのかもわからない若干不気味な見た目になっています。
ありがたいことに絵を描くお仕事はいただけるようになってきたので、手描き風では無くしました。
この猫のデザインの意味について、ちょっとネガティブなお話にはなりますが、日々毎日を過ごしていると自分がとてつもなく悪い駄目な人間になっていっているのではないかという不安に掻き立てられることが多くなりました。学生の頃に思い描いていた“良い”大人または“立派な”デザイナーになれているのだろうかと。目の前のことに精一杯すぎて色々大切なものを見失っていないかと。
そんな大人になるにつれて膨れていく鬱な気持ちによって心はどす黒くなっていき、目標もあやふやになり、そもそも自分はデザイナーなのか?と疑心暗鬼してしまう自分でも訳のわからない感情を、ハチワレから真っ黒に染まり、輪郭が崩れていき、猫の原型がなくなってきている生物として表現しました。
たったの1つのアイコンになんて重たい感情がのっているのでしょう!
「そんなこと思うのなら、すぐ行動に移してもっともっと頑張れよ」と言われたらそれで終わりな話なのですけどね。
ただ、こういったネガティブな感情はクリエイティブな思想に色々とアイデアを分け与えてくれるので自分には必要なものなのかもしれません。

最後に
少し長くなりましたが、今回はこれでおしまいです。
デザインや絵画には、たった1つの小さなものにも多くの想いをのせることができるので面白いなとつくづく思います。
鬱な気持ちになってしまう日は、美味しいものを食べて早めに寝ましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。